I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

蝶々の話

f:id:sapphirina:20190513214818j:image

 

いつのまにか5月になり、新しい時代になり、下から押し上げられた感覚になる

新しい筍が、私のベッドを押しのけてぐいぐい天まで届かせようとするかのような感覚だ

 

先月のいつかの話だけど、私が普通の速度で歩いていた時に、ふいに蝶々が私を追い越して飛んでいった

 

思わず笑ってしまった

蝶々に徒歩の速さで負けるとは、ウサインボルトに顔向けできない。

 

私の話せる蝶々の話はあと3つあってさ。

 

①昔、友達と宮古島に行った時、台風が近づいて風が強い日のことで、信号待ちをしていたら、ごみが蝶々のように風に舞っていたのだった

 

私が「あのごみ蝶々みたいだね」と言ったら

「そうだね………あれ蝶々じゃない?」と返ってきたのだった

 

蝶々に失礼なことをした

強い風の日、蝶々にとっては一大事であったろに

 

②もう一つも沖縄での蝶々の話

昔、人の庭にある用事で入った時、インターホンを鳴らしても誰も出てこなかった。

疲れていたので、数秒間そこでぼーっとしてしまったのだった。

 

かんかん照りの日差し下で、風の音も無いなかで、眩しい庭ではたくさんの南国の花が咲いていた。

 

そこに蝶がやってきた。

どちらの方が実際に起こったかは覚えていない。

 

→音が聞こえたのだ。蝶々の羽ばたく音が。

→蝶々の羽ばたきに葉っぱが強く揺れたのだ。

 

どちらかだったと思う。

無音で、蝶々だけがクローズアップされ、

音が聞こえたのか、羽ばたきで葉がゆれたのか、どちらかだった。

 

どちらかだった、というのは、その時「へー、蝶々の羽ばたきは強いのか」という感想しか残っていなかったからだ。

 

たぶん、音だったとは思う。

強いのだな、と思った。

 

③これも沖縄の話

田舎のアセロラドリンクを飲みに行って、ちょっと離れたトイレに行った時のことだった。

 

とある蝶Aが蜜を飲んでいたわけだけど、

その後ろに、一匹の同じ蝶Bが羽ばたきながら待っていたのだった。

 

そんで、蜜を吸った蝶Aが、次の花に行くと、ぴったり後ろにくっついて、また後ろで蜜を吸うのをその蝶Bは見ていたのだった。

 

自分は蜜を吸うわけでは無いけど、蝶Aが蜜を吸うのを後ろで眺めていたのだった。

 

意味が全く分からなかった。飲めよ、と思った。バイト指導中みたいな感じで、常にくっついているもんだから、蝶Aもさぞかし大変だつたろう

 

他にも蝶の話は、奈良の昆虫博物館で蝶のフェロモンの匂いが嗅げる話とか、ラオスでオランダ人が蝶の羽はソーラーパネルになっていると教えてくれた話とか、大学の先生がアサギマダラのアサギは海の浅瀬の色だと教えてくれた話もあるけど、また今度にしよう

 

最近はどうぶつの森をして蝶を捕まえまくってるので、実際に蝶が飛んでいるのを見たら「捕まえねば!」となってしまったよ…