I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

6月の誕生石はパールとムーンストーン

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小さい頃は、真珠なんて大人が身につけるものだから良さなんて分からなかったけれども、

最近になって上品であるしあのまろやかな光を持っている真珠に憧れを持つようになった。

 

今のところ私が持っているのは、父方の祖母がもう使わないからと言ってくれた一連の短めの真珠のネックレスと、亡くなった母方の祖母にもらった指輪だ。

どちらも普段使いというよりは、冠婚葬祭に装着するもの、という感じである。

 

まだまだ私自身が真珠に負けており、真珠本来の魅力を引き出せていないしイミテーションにすら見えてしまう。

一連のネックレスに負けてしまうのなら、一粒のネックレスから始めたらそろそろ似合いはじめる年齢なのではないかと調べ始めて、はまってしまったわけだ。

 

真珠にまつわる話はいろいろ面白いなと感じる。

別名「月のしずく」「月のなみだ」「人魚の流した涙」と言われているけど、その例えが美しい。石言葉だが「健康・富・円満」などで本当に朗らかで丸くて明るい感じの石だ。

(最近「山でとれた美しい石を玉、海でとれたものを珠という」ことも知った。)

 

石の効能などは私はあまり信じてはいないが、邪気を払うとして、船乗りのお守りとしても 使われていたようだった。

もともと、貝にとっては異物が貝の中に入り込み、それを包み込んでしまうことで真珠ができあがっている。(私は貝では無いので分からないが、真珠を作り出すのは痛いのではないかと思った。)

なので、そういった異物や悪者を浄化してしまうことから、邪気を払うお守りとして使われていたようだ。

 

『高丘親王航海記』という本に下記の一節があると昔Twitterで見つけた。

「真珠というのは貝にとっての病気にほかならないのですね。病める貝の吐き出した美しい異物、それが真珠です。」

よく、海流の強い海域に住む鯛の骨などは、骨折した後にその骨を強くすためにこぶができると聞く。それと同じなのでは無いか、と。

 

上記のような、やや男性性を意識させる雰囲気もある宝石だが、一方で貝が体内で育むことから、妊娠や安産や子宝に関するお守りとしても良いとのことだった。そう聞くと女性性に寄り添うような宝石に感じる。

 

現在臨月に入っており、先週から7/19までの間であればいつ生まれてもいい時期に入っている。もし6月に生まれれば、誕生石は真珠になるし、安産のお守りと聞くと、どうしてもあやかりたくなってしまった。

 

真珠の似合う人になるように、そしてお守りとして、

しかも昨日は「天赦日」と「一粒万倍日」が重なるという縁起の良い日だったため、安い真珠のついたバレッタを購入した。

これを機に、少しずつ真珠への抵抗を減らせたらいいな。

 

あとは、メルカリでミキモトのパール付きの栞が破格で売られていたので買った。

臨月まで来ると、本当になんでも良いからお守りが欲しくなってしまう。ちょっとでも安心を買っておきたいのだろう。

「しおりを購入した」のは記憶がないことからこれが初めてなので、これを使って、本で読んだ知識が私の中で真珠のような何かになりますように。

 

無事出産が終わったら、子供に引っ張られても大丈夫な(のがあるか分からないけど)強い一粒の真珠のネックレスを買いたいな(物欲)

 

⬛︎真珠についての本は思いつかないな…

NHK 美の壺 真珠 (NHK美の壼)

これはテレビで見たのだけど、本も読んでみたい

 

高丘親王航海記 (文春文庫)

あの一節で引き込まれたので、その他の文も読んでみたい

 

子どもに語る アジアの昔話〈1〉

小さい時好きだった本。この「一巻」か「二巻」のどちらか忘れてしまったけども…

どこかの国のお話で、決まった時間に首を切られる姫の血が、川に滴り落ちるとルビーになる…といった描写があった。それを助け出す話だったような…

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小学生の時に読んだ、魔女の学校のお話で「髪の毛に鼻水がついたから本に挟んで取った。その鼻水は丸くて真珠のようだった」みたいな話があったのだけど、タイトルは何なんだろう…