I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

LIFE IS そんなもん

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 新居に引っ越してきて3ヶ月たった。

 庭の芝生が定着してようやく庭一面が緑色になり、お気に入りの団子屋を見つけられ、桜が綺麗なスポットを知り、図書館のカードを作ることができ、なんだか生活が馴染んできた気がする。

 あとは、気になっている和菓子屋(いつもタイミングが合わず開いてない)に行けて、仕事が見つかれば、私もこの土地に根を張ったことになるのかなと思った。

 

 産後からは4ヶ月経過した。

 やっと「なんか本でも読んでみようかな」という程度の余裕が出てきて、リハビリがてら画集を読んだ。

 一つ目は常玉という人の画集だ。

 偶然みかけたピンクの背景に白い馬の絵が柔らかく綺麗だったので、作者を調べて買ったのだ。中国由来の水墨画の描き方で、西洋画の裸婦を描いている、といった解説があり、面白いなと思った。

 二つ目は福田平八郎の画集だ。

 展覧会のフライヤーで見て興味をひかれ、電車を乗り継いで見に行った。フライヤーに使われていたのは目を引く鮮やかで大胆な絵ばかりだったのだけど、実物は日本画の静謐な感じがとても良かった。特に水を描かずに精密にかかれた鯉の絵では、鯉の濃淡のみで水を表していて素晴らしかった。キングサイズベッドくらいの大きさの別の鯉の絵では、霧雨のような細い雨と、水面から跳ね返った水玉の表現が繊細で見惚れてしまった。あとは粉がはたかれたもちの絵がよかった。あまりにも全部の絵が好きだったので、画集と絵を買った。

 三つ目は図書館で借りた石田徹也さんという人の絵だ。も〜絵全体が暗いし重いし閉塞感があるし、みていて心地よい絵ではない、

のだけども、「自分のことを描いてくれてるんだ、見ててくれてる人がいるんだ」と暗さによって救われる人は多い絵なんだろうなぁ、と思った。

 

 10年日記が3周目に入った。

 過去忙しすぎた日々や仕事だけだったし特筆することはないと忘れてしまった日は空欄である。それでもそんな日も夜にちゃんと思い返していれば学んだこと、面白かった発見もあったろうに、と悔やむ。

 数年前突然コロナが流行り出したときも、なんか牛食べれる券配りますよみたいな愚策とか、スーパーから一時期トイレットペーパーが無くなったこととか、そういうくだらないのをちゃんとメモしておけばよかったなぁ、と思った。

 今は無職だから暇だし日々のことを事細かに書いている。◯◯の花が咲いてた、なんか虫みた、あれ買った、花粉飛んでる、子どもがこんな歌うたってた…とか。こういうのも思い出になるのかなぁ。

 今年からは10年日記の最後のページに気になったニュースと自分の大きな出来事を簡潔に書くようにしている。7年後どんな日記が出来上がってるか楽しみだ。

 

 産後ぼちぼち体型戻すか、と思い体重計を買ったら、予想より5キロ重かった。びっくりしたけども、本当に毎食ごはんおかわりしてたからそりゃそうか〜!とおもって、急いであすけんのアプリ、体重記録アプリダウンロードして、ゆるい運動を始めた。

 私あすけん合ってるみたいで三日坊主を越して1週間も続いた✌️数値ゲームみたいなもんだから楽しい、ゆるくやるぞ〜!

 

◆本

常玉 SANYU 1895-1966―モンパルナスの華人画家

石田徹也全作品集

 

今年もクリスマスが終わった

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↑水面に観覧車うつってた

 

今年もクリスマスが終わった、というよりもそろそろ2023年が終わる。

 

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 ついに第二子が生まれた。生まれた赤ちゃんは最初泣かず、呼吸も上手にできなくてしばらく全身紫色のままで「新生児一過性多呼吸」という状態だった。無事呼吸が軌道に乗った後も、入院中はぜんぜん起きなくておっぱいもあんまり飲まず心配だった。

 ずっと目を閉じているもんだから、その顔を私はずっと眺めていて、まるで胎外と同期しているようだな、同期に時間がかかっているな、と思った。

 生まれて2週間すぎた頃からようやく泣くようになったし、夜は寝なくなって抱っこしてうろうろしなければならないようになったので、やっと赤ちゃんになったと感じた。

 

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 今回の出産は一人目に比べてだいぶ心身ともに楽だった。一人目の時は子宮口が開くまで地獄のように痛かったし、時間もかかったし、コロナが始まってすぐの頃で陣痛中は誰も面会できなかったし、大量出血だったし、泣き止まないし、おむつ替えも暴れるし、寝ないし、だった。

 今回の子は、痛かったのは痛かったけど子宮口開くまでは我慢できる痛みだったし、分娩台登って10分くらいで出てきたし、規制はありながらも陣痛中は夫がそばにいてくれたし、赤ちゃんはよく寝てオムツ替えもじっとしているし、で全然違う。

 子供の育てやすさはまじで親のあやし方とかは関係ない、子供の性格だな、と思っている。

 

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  12月生まれだったので、産院からは新生児用のサンタ帽がプレゼントされて、並べられた赤ちゃんたちはみんなサンタ帽子をかぶっていた。手のひらにのるくらいの小さなサンタ帽でとても可愛い。

 第二子が生まれた記念に何か欲しいな、と思って、長女と次女の誕生石の指輪を買った。12月はタンザナイトという石があり、タンザニアの夜の色らしい。色が深い青ほど値段が高いが、私は夕暮れが始まったくらいの淡い色の小さい石の指輪を買った。

 

 出産は意思に関係なく頑張らなければならない出来事だし、クリスマスになったら自分にご褒美でも買うか〜!がははと思ってたのだけど、母子共に健康なので物欲は消えました。しばらくは物欲ないかも

 

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 出産を期に仕事を退職することにした。今の職場は、入職した頃は定年まで働くつもりで入ったもんだから喪失感と罪悪感と解放感でなんだか複雑である。

 有給を数日とって早めに退職し、そこで職場の自分の場所の片付けをした。えらく時間がかかってしまった。社会に出ることが遅かったし、仕事の覚えも遅いし、仕事をこなすスピードも遅いし、で、今後再就職とかも厳しいのかもしれない。好きかどうかもよう分からん仕事だったけど、働きやすい職場だった。もちろんまた就職活動は頑張るつもりだけども、仕事がうまくできない自分は社会に必要なんだろうか、の気持ちはいつも背後にいる気がする。

 人生の選択が色々上手ではないから、全てのことが細切れで人生がぶつぶつと途切れている。若い頃から一直線に竹のように生きている人がかっこいい。これから竹みたいになれるかな。

 

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長女の最近のYouTubeのお気に入り動画

・たこが逃げながら墨を吐く動画

・恐竜が隕石によって滅亡した時の動画

・火山の噴火の動画

 今高校戻れるなら地学選ぶわ、地学勉強したい

 

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  10月〜12月の間に、退職、職場の引き上げ作業、七五三、引っ越し準備、保育園退園、新居完成、新居の物品色々購入、里帰り準備、出産と色々あった。人生の新たな章が始まったとも思うけど、疲れが出てまーた口唇ヘルペスができた。口唇ヘルペスは私の体調を代弁してくれる。ありがとね、もう出てくんなよな

 

◼️最近読んだ本

 

  母に勧められた本。エッセイと思って買って読んでいたのだけど、小笠原登さんというハンセン病患者さんのために戦った人を対象とした歴史研究本であった。歴史を学び研究していく上で「学問的心理以外のなにものにもひざまづいてはいけない」との言葉があり、歴史学者の苦労を思う。

 ハンセン病に罹患した方を隔離するのは患者さんを守る役割もあったのではないだろうか?と思っていてた私の考えを、それは誤りであることを丁寧に説明されている。私の考えはいつも大抵浅はかだ。

 

 

 ながらく積読にしていた。生まれ育った場所(熊本、地下水が豊富)が関係しているのかなぁと思うけども、私は湧き水が出るところが好きだ。

 この本では、

・稲作の手順を歌った歌があり、47番まであること
・火の帰る場所は井戸である、勢いを持った火の帰る場所は水であるとされている。なんとなく火と水は敵対しているように見がちだが、「火の帰る場所」として水があるのは面白い
・「人は失敗した時にはじめて個性が出る」
・戦争中命を救ってくれた水なので、と湧き水を訪ねて拝む光景がある

といった情報が面白かった。

 

 

 これも勧められて読んだ本。この中では「進化の方向性としては、多様であることを支持するように進化してきているはずなのです。それなのに、貴重なはずの『異質な情報』『異質な思考』が生贄として、社会という仮想的な巨大生物を維持するために、消費されてしまう。」 というところが興味深かった。

 

また9月になった 昨日スズムシ鳴いてた 早い

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夫のばあちゃんちの茄子の漬物。青 紫 淡い黄緑のグラデーションが綺麗だねぇ

 

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  子供に優しくできない時間が増えた。特に体調が良くない時などは私が怒りやすい。こういった時はかなり自己嫌悪になるが、自己嫌悪できてる奴のいうことなんかたいしたことじゃなく、そんな怒りのマイナス感情をぶつけられる子供はたまったもんじゃないし普通にやってはだめなことを重々承知しなければならない。

 誰かが言っていたけども、親から子への無償の愛なんかより、子から親への全く根拠のない無償の愛の方がでかい。

 「子供がほしいなぁ」なんて子供を無意識に欲しがるって、もしやこの無償の愛を、それこそ勝手に無償で欲しがってるに他ならないんではなかろうか。

 また、“怒る” という行為も、相手に甘えてないとできない、というのを見た。私は、子供からの無償の愛に甘えて、子供を怒ってしまっているんだろうな、と思う。

 怒らないようしたい、とは思っている。子供に甘えたくない。

 

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 お腹が結構出てきた。有給消化して早めに産休入ろうと思ったけど、人が足りないとのことで産休まで働くことにした。

 働いてる間はやはり疲れが溜まる。仕事育児家事してたら、夜は子宮が痛む。

 そんな中コロナになって、しばらく休まねばならなくなった。一日横になっていたところ、夜に子宮が痛むことはなかったので、やはり日常では無理してるんだなぁと思った。

 なんでこんなデケェ腹で働かなあかんねんと別に誰に対してでもなくキレてるけども、最近『闇金ウシジマくん』を読んでちょっぴり考えが変わった。作者の伝えたい主旨とは違うかもしれんけども、堅実に働き、堅実に消費し、側から見たらまぁまぁと思われるような生活を地味にするのが一番ええのんかもしれんなぁ、と思った。

 何かで見た言葉で「大変じゃなかった時代なんてない」とか、「大変じゃないのが普通ではない、大変なのが普通」みたいなのを思い出す。幸せにのらりくらり生きてるのがデフォじゃなくて、大変なのがこの世はデフォなんだね。

 動けるうちは働かんとねぇ。

 

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 早ければ1ヶ月くらい前にはお腹の子の性別がわかるはずだったんだけども、逆子だったりお股を隠すようなポーズのためか、エコーでは毎回主治医から「んー、わからんなぁ」と言われている。

 男か女かどっちでもよいのだけども、なんで早く知りたいと思うんだろうねぇ。

 逆子だからか、胎動で蹴られるのはいつも膀胱あたりで、尿意と戦うはめになっている。普通に忙しすぎて、戌の日のお参りにもいけてない。行きたいなぁ。

 

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 恐竜展に行った。なんであんな大昔の、本物の恐竜の卵の化石が残っているのか不思議でたまらん。

 子供が2500円くらいするぬいぐるみを欲しがった。すぐ飽きてしまうんだろうなぁ、と思って買ったものの、意外と気に入ってくれており、保育園のお供に選ばれることが多い。

 最近、保育園に連れてったお供のぬいぐるみを毎日メモするようにしている。ブームとか傾向があるんかな、と思って。

 

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  X(twitter)がおすすめ欄だのなんだの表示するようになって、なんだか気の滅入る情報が入って来やすくなった。人々の関心を集めやすい(つまりは炎上しやすいぎすぎすした内容)が目に入り、やめればいいのにそれを遡ってみてしまい…そ世界が悲しいニュースが多くて、Xとかもやめ時なんかなぁ、と思う。

 ぎすぎすした内容を見に行ってしまうのは「(やばい内容と)想像する→見に行く→(想像通りやばい内容と)当たる」こと自体が報酬になるかららしい。

 私は本当にSNSに依存しやすい。しかも、馬鹿みたいに嫉妬しやすい。スマホ脳っていう本読んだ方がいいかもしれんなぁ。Instagramも2月に辞めて半年経つ。あんなにぞっこんに見てしまっていたのに、辞めたらあっけない。

 せめて子供の前はスマホを触らないようしよう。

 

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 地鎮祭をした。日本の風習面白い〜!と思いながら真面目な顔して参加した。

 土地のその周りの8件のお家に挨拶回りをした。家を買う、後戻りできない。ひぇー

 

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  淡路島に日帰りでいった。キティちゃんのとこにいった。子供向けというよりも、ギャルの姉ちゃん向けな感じでごてごてしていて良かった。

 猫美術館にも行った。地域の中の「おでん屋のデン助」とか「おじさんの与衞門」とかそういうタイトルの猫たちの絵がたくさんあって面白かった。

 

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最寄りの本屋が閉店した。本当ショック。

 

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  SNSの時間を減らそうと思って、SNSに触りそうになったら本を読むようにした。本を読む元気が少し出て来たのもある。

 本は良い。満員電車の中でも、満員電車ということをすぐに忘れてしまえる。

 リハビリがてら、また本をぼちぼち読んでいこう。

 

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最近読んだ本

 お笑い芸人、劇団員、ニュースキャスター、アイドル等々、私は人前に出ていく職業の人達を本当にすごいと思う。宝塚という表舞台に立ちながら、さらに笑いまで生み出すこの人、すげぇ〜と思う。

 

 

これねぇ〜!面白かった。触覚から考えていく世界。興味深い部分はいろいろあったけども、視覚障害者のためのスポーツ解説が面白かった。言葉で解説するのではなくて、例えば柔道なら視覚障害の人にタオルを使って動きを伝える試みとか。

 

 

闇金には手出したらあかんなと思う。

 

 

プレバトの俳句の先生の本。17文字から情景を広げるって凄いよなぁ、でもそんな気を負わんとやってみいな、というような本だった。

 

 

長らく積読だった本。ただ実家の田舎の島の廃墟の納屋の草刈りに行く話なんだけども、そこに優しく沈殿した埃ような歴史を読んでるようだった。

 

 

 

生活は続く

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 ありがたいことに第二子を妊娠した。一人目は長いこと不妊でなかなか子供ができなかったので、二人目も難しいんだろうと考えていた。一人目の時と同じように、夫に養子や里親はどうかなと持ちかけてみるも拒否されていたので、子供は終わりかなぁ、と思っていた。

 4月に妊娠がわかりそこからずっと体調不良が続いていたが、休めない事情があってなんとか仕事に出た。ひと段落して、5月半ばから長いこと休職させてもらっている。

 今回の妊娠は、前回に比べて吐き気の頻度は少ないものの、歩くと子宮が痛くなったり、食事で一人前を食べると吐いたり下痢したりするので、また違った体調不良だ。家事もまともにせず、用事がない時以外はなるべくベッドに横になっている。

 上の子の赤ちゃん返りは、下の子が生まれてからと思っていたけど、上の子は妊娠中から変化を感じ取ったようで、ものすごく今荒んでいる。私を叩いたりつねったりが増えた。保育園でも先生に甘えることが増えたようだ。こちらも体調が良くないのでたくさん遊んであげられないし、甘えさせるのも子供にとって十分ではないらしい。難しい。

 出産時のことを考えるとまた難しい。一人であれば陣痛始まったら病院に行けばいい。もし夫が夜勤で家にいない日、電車のない夜中に陣痛など始まった時、上の子を連れて陣痛を耐えつつ病院へ…となると大変ではないか?とか。

 色々問題は多い。近くの病院を調べてみると、無痛分娩はしていない、とか。無痛分娩は基本プラス10万円以上払わないといけない、とか。ちょうど家の引越しをする予定と出産がかぶっており、転職活動と一時中断するなぁ、とか。女性労働率のM字カーブ、社会の授業で習った時は「ふーん」程度だったのだけど、いざ直面すると本当に死活問題だなぁ、崖だなぁ、とか。他にも将来のお金のこととか。社会にはびこる女性問題とか人権問題とか。それに理解を示さないたくさんの大人とか。

 

 妊娠を手放しで喜ぶには、天秤の反対側に見えるもろもろの問題が重くて難しい。反出生主義の人たちの主張はよくわかる。なぜこんな世の中に子供を生み出すのか。「子供が欲しかったから」という理由では、もう子供は持てなくなってきてるんだろうか。

 子供を持たないと選択した女性にたくさんの質問が投げかけられる世の中だけど、これからはというか、ちょっと前からなのか、子供を持つ選択をした人に「なんで子供を生むのか」と問うほうが比重が高くなってきた気がする。

 

 色々あるけども、今はまず無事に生まれて育ってほしいなと思う。

 

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  上の子がおっぱいを卒業した。なんとなく3歳には辞めよう、いや子供が自然と離れるまで何も言わないどこうか、と考えがゆらゆらしていた。ただ不思議なことに着床出血があった日に突然子供が「おっぱいバイバイする。バイバイの時。」と言い出した。まぁそれから3週間ほどは子供は粘って飲んでいたけど、5月に無事おっぱいを卒業した。2年と10ヶ月、24時間休まず母乳を作り出してくれてありがとう私のおっぱい。わしの体にはもう栄養残ってない気がする、カラカラ。

 

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 一年前に夫の祖母が亡くなった。空き家になるので、ありがたいことにその土地に家を建てよう、となった。半年前くらいから新築の計画を進めていて、もうすぐお祖母さんの家の解体が始まる。

 絶賛悪阻中なので、お祖母さんの家の中の片付けに行ったもののぜーんぜん役立たずで、2階から1階へ写真のアルバムを下ろすのを5往復しただけでくたくたになってあとは畳の部屋で横になっていた。祖父母の家、というのはどこの家もどこの国も同じ雰囲気がすると思う。暗く、思い出のものが多く、線香の香りがして、静か。

 皆がものを整理したり運び出している間、子は家のどこからか、陶器できたカエルの置物と、椿の帯留と、2cmくらいの香水の瓶を持ってきて、それで遊んでいた。気に入ったようである。私は分からんが、一個一個に歴史が詰まっているだろうと思った。

 整理整頓された家でも、大量のものと思い出がそこかしこに鎮座している。庭の植物や石も、何十年とそこにいたのだ。新築で更地にしてしまうので、その歴史を消しちゃうのか、と申し訳なくなった。リフォームにしたら良かったのかなぁ。

 

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 マザーテレサの本では、彼女が最期残した荷物は段ボール箱一個だけだった、とあった。逆にマキシマリストの本を読んでいると、人というのはあふれた物の中で死んでいくだろう、とあった。

 

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転入先の保育園のこと調べてた。

ニュースでは「保育園落ちた、日本死ね」の時から保育園問題は改善してきたと報道し、字面では待機児童0となっているところがあるらしいが

市役所に電話してみたら「待っている方(つまり待機児童)がたくさんいらっしゃるので、難しいと思います」との返答であった。

何が改善してるんだろうと思いまちた

 

◼️最近読んだやつ

 ようやく最近読み終わった。生きるって何〜!?って思った

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 進撃の巨人と一緒で、主人公の闇堕ち…!これも生きるってなんなのよ〜!?ってなった

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

マキシマリストの本

捨てなくても大丈夫 (TJMOOK)

これから引っ越しして子供が産まれて新しい地で仕事を探す。この漫画読んでると健康で文化的な最低限度の生活を誰もが必ず享受してほしいと思う。

健康で文化的な最低限度の生活(1) (ビッグコミックス)

この漫画も面白い 読み進める

寄り添ってくれる漫画この世にたくさんある、ありがとう

無職の学校~職業訓練校での200日間~(1) (ビッグコミックス)



 

この世にエンタメを作り出してくれる人ありがとう

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最近色々見ていて面白いものがあったからメモをしていく。人の感想を読み漁ってしまうと「そうそう!これが言いたかったんだ!」みたいにはなるけど、我慢して自分の荒削りの感想を載せてみます

 

◼️青野くんに触りたいから死にたい

 漫画。ラブもコメディも謎解きもホラーも泣ける要素もある、てんこもりの漫画。

 私は本当はハッピーエンドが好きで、できればみんな幸せになってほしい派である。ほんでみんな幸せになった上で、後ろから「けっ幸せ者め爆発しろ」とか思いたい。性格悪いけど。

 ただこの漫画はもう一話目でどうあがいてもハッピーエンドにならないスタートを切る。途中、もしかしたらあったかもしれない幸せな未来の描写があるんだけどまぁそこがラブシーンなのに2人につられてベロベロに泣いてしまった。相手に触れる、一緒にご飯を食べられる、生活ができる。こんな普通みたいな幸せなシーンが一生訪れないのをこんなにも美しく描くなんてなんと残酷な。

 連載中なので謎解きは今も続いているんだけど、謎が解けようと最高のハッピーエンドには、おそらくならない。知らんけど。

 ただ主人公の2人がお互いの過去や傷や呪いを知りながら、かなりの傷を付け合いながら関係性を深めていく様子が応援したくなる。

 読むのには色々な意味で少し注意が必要な場面が多いので、心が安定してる時にぜひ読んでほしい。心をぶん回される。

(他人の感想読んでて「意図的な父親の不在」というワードが出てきてて、頭のいい人の感想ってすげぇ〜!と思いました)

 

◼️スキップとローファー

 田舎から東京の新学校に入学したミツミちゃんの「不協和音スレスレのスクールライフコメディ」の漫画。

 作者の人、今ももしや高校生になって高校に潜入しながら漫画描いてるのか?ってくらい学校の忘れていたあるあるみたいなのとか、それぞれの人物のキャラの生い立ちや思考や表現とか、人と関係を作り上げていく様子とかの描写力がもう圧倒される。人物の書き分け(顔、制服の着こなし、性格、思考等)もすごいし、「あ、今夕方だ」とすぐ分かるような夕陽の差し込む廊下とか絵からの情報量もすごい。

 雰囲気としては、おそらくトップの進学校だから自律を信じた上でけっこう自由にのびのびしているし、それに加え勉強も文化祭もクラスマッチも全力!みたいなキラキラが強いので、見る人によっては胸を焼かれて灰になると思う。私は焼かれた。私はこんな高校生活戻りたい!と一瞬思ったのち、こんなに血の滴る感受性をもって感情揺さぶられながら全力で生きる高校生には戻りたくないとも思わされるアンビバランスな感情を持った。

 主人公のみつみちゃんは本当に誰とでもじわーっと仲良くなれる子。容量の良い人、不器用な人、自己嫌悪から抜け出そうとする人、生真面目で損しそうな人、自信がなくて責められてる気持ちになりやすい人、猪突猛進に好きなことをする人、疑心暗鬼になり鎧を着ている人、過去に傷を抱えて自分なんかと投げやりになってる人に対して、気負わず素のままをさらけ出しながら関わるから、相手も自然と表に出てしまわせる能力がある主人公。これはー名作ですね、何度も読み返したいですわ

 配偶者はのぞいて、たぶん友達となんで喧嘩したかよーわからんことで喧嘩してその後仲直りして、っていうようなエピソードはおそらく大学2年生くらいの時が最後だった気がする。仲直りできる土台と時間と背景があるから喧嘩ってできることなんだろうなぁ、と思い出しました。大人になったらそんなふうな人との関わり方できないのかもしれないね。良いことか悪いことかわかんないけど。

 

◼️エゴイスト

 映画。興味があったので見に行ったけどR15で結構濃厚でしっかりしたラブシーンが多く、私は人の性行為はちょっと恥ずかしくて見れないので目を瞑ってましたが目を瞑っている間に心身傷つかなければ性行為というのは本来生活の一部なのだから忌避するものではないと思い直したりしました。

 映画の根底には、おそらく始まりはどうだったとしても”愛”が流れているとは思って見ていたのだけど、なんでタイトルが「エゴイスト」なんだろう?と考えがなかなかまとまりませんでした。人がとある人と関係ができた時に、相手を慮っているようで自分が助かりたいというか自分が満足したい、という思いがそれぞれ表に出たシーンのことを「エゴイスト」と呼んでいたのでしょうか?そこに無償の愛があったとしても??助けたいからとお金を渡すこと、他人を介して人を助けること、自分がダメなやつだから別れを切り出すこととか。

 まだ帰らないで、という言葉も、温かいエゴイズムが出たところであり、変化した場所だったのでしょうか。

 感想をうまく言葉にできませんが、なんといっても演技が出てくる全員がすごかった…

 鈴木亮平さん、あの人はシャーマンか何かかと思う、そのままその人だった。宮沢氷魚さん、ピュアさと妖艶さの入り混じる雰囲気の醸し出し方すげぇな。阿川佐和子さん、そのままお母さんだった、母が亡くなったことを聞いた後の反応も、悪気なく彼女がいるか聞くのも、お惣菜持って帰ってもらうのも、お風呂を沸かすのも、本当にそのままのお母さんだった。柄本明さん、妻を早くに亡くし息子も家を出た後の田舎で一人暮らししているお父さんそのままだった。全員シャーマンなの…?そのままその人じゃん…と思った すごかった

(他人の感想で、人に言うことを聞いてもらう時に別の人の名前を出していてコントロールがうまい、モラハラの気質がある、とかいてる人がいて頭いいなと思いました)

 

 

 

 

 

とりとめもなく書くぞ

・写真が溜まってきたらフォトアルバムを作るようにしている。こないだ18冊目が出来上がった。

 震災に関する本を読んでいた時、「スマホや携帯電話、パソコンにある写真をなぜ現像しておかなかったのか」という後悔が多かったという旨の文を読んだ。気軽に写真を撮れる今だからこそ、現像までやることにまた意味があるのだろうなと思う。

 

・人類が滅亡し、何かしらの生物が人間の使っていたものを見つけ考古学的に分析して復元する時のことも時々考える。

 例えば日本が滅亡した時に、郵便配達員の頭脳を取り出せたらきっと、日本の地図とそこに住む人々のフルネームはなんとなく復元できると思う。

 世界が滅亡した時には、例えば携帯電話やカメラやスマホの写真フォルダを分析すると

 世界のある地域では一年に一度の早朝だけ日の出の写真が多く出現していて(初日の出のこと)、何か意味があったのかなぁとその謎の生物の考古学者は考えたりすると思う。

 

・イタリアについての本を読んでいた時、ミラノ中央駅のプラットフォーム21番は封鎖されている、と書いてあった。過去、そこからアウシュヴィッツに行く列車が出発したとのことであった。

 

・何で読んだか忘れたけど、子供を多く産むとなると、身体の栄養を分け与えてしまうので、腰のとても曲がったおばあちゃんになる、みたいなのを読んだ。確かに私が小さい頃は、道でよく腰の曲がったおばあちゃんがシルバーカーを使用して歩いていたのを見た。あれは、(確証はないけれど)栄養を分け与えた人たちの証というようなものだったのかなあと思う。

 医療の発達、1人あたりが生む人数の減少、栄養の知識などから、ああやって腰の深く曲がったおばあちゃんはいなくなるのかもしれない

 

・かか という本を読んだ。衝撃的だった。

自分の赤ちゃんと出会うのになぜ男との性交が必要なんだ、みたいな文が心に残った

 

・なんかブローチにハマってしまった。

特につけていく場所もないのに、だ。これがたまたまブローチだから欲しいのか、それともブローチだから欲しくなるのか分からなかなってきた。

なので一旦これ以上は買わない、と決めた。どうなるかな。意志がとても弱いのでまた買いそう。

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・先日ブラジル料理のビュッフェに行った。みたことない飲み物とか食べ物をたくさん摂取できた。カシューナッツの実のほうのジュースとか!ブラジルのお祭りで食べるピーナツのお菓子とか。

 

・何かしらを享受している時「私はフィンランド語を無料で使うことができる。フィンランド語を使ったからといって、税金を納める必要はない。言葉は全ての人への贈り物だ。」という言葉を思い出す。

世界は本来はとても開かれているものだと思う。

 

・数冊の本を読んでて少し関わりがあるなぁと思ったこと。

本売りを生業にしていた人の子達が「本に育てられた」、棕櫚を原料にさまざまなものを作っていた人たちは「棕櫚に育てられた」、とある漫画ではりんごで生計をたてていて「自然に育ててもらった」

 何かで生計を立てる時、それに「生かされる、育てられる」と表現するのがいいなぁと思った

 

◼️アルバムの本

 

 

◼️イタリアの山奥の本売りの話

 

◼️読んで「すげぇ…」と思った本

 

◼️世界は開かれていると感じる本

 

◼️何に育ててもろてるかという本

 

 

 

 





 

「人の胃は本来、拳大程度」という言葉を見て暴食が少し減りました

 書いては下書きへ保存、書いては「あんまりだな」と思って破棄、をしていたら間が開いてしまった。

 特に誰が読んどる訳でもない、路地裏の小さい客の全くこないどうやって生計をたててるのか分からない店みたいなブログだ。

 リハビリがてら色々書いてみよう。

 

・今年に入って親族が3人亡くなった。3人とも90歳を越えているので天寿を全うしたといえばそうなのだけど家族の一人が「こんな早くに亡くなるなんて…」と言ってて面白かった。十分に生き切ったのだろうと思う。ただなぜかまだまだ生きるだろう、と決めつけていた。

 棺桶に入った女性のチークと口紅はよく色が考えられていて本当に綺麗だった。よく見ると爪もほんのり色がつけられていた。最後は棺桶に花を敷き詰めるが、あの世で目を覚ましたら花に囲まれてるんだろうか。

 

・忌引で3回も休んだので少し気まずかったが、上司が「ひ孫が生まれるあたりで亡くなるね。うちんとこもそうだった。世代が交代していく節目なんだろうね」と言ってくれた。そうなんだろうなぁと思う。

 

・関西の葬式では、祭壇の横にある孫一同、親族一同からの供花みたいなのが、食品の詰め合わせセットで、参列した人が持ち帰れるようになっている。関東の親戚曰く、関東ではお菓子らしい。そういうとこにも文化が出るんだろうか。

 

・眠れない夜にGoogle Earthを開く。適当に地球を回し、好きなところで止めて、指でピンチアウトしどんどん拡大していく。降り立ったらストリートビューで歩き回る。

全校生徒が県外からばかりの北海道の小さな離島の高校。

砂洲に集落のある島。

岩と雪しかない島に立つカラフルな家。

賽の河原という名前の河原。

Google Earthの車を追いかける人。

カメラ目線の鳥。

360度砂漠。

土産屋ののぼり。何が売ってるんだろう。

 

・西宮市貝類館というところに行った。カタツムリが貝類ということを初めて知った。ケースの中でのんびりしてるカタツムリが蒟蒻を食べていた。「いや、こんにゃくのはずがない、おそらくカタツムリ専用の練り餌だろう」と思い受付の方に聞いてみると「こんにゃくです!雑食なので」との返事でカタツムリの飼い方のプリントも頂いた。

あ、この貝は、沖縄の離島の軒先に魔除けで吊るされていたのをみたぞ、とか

オウムガイの中性浮力の取り方とか、

貝の中にさらに小さな貝のような imbrocate cup-and-sauser と説明のあった面白い貝や

米粒よりも小さな貝類についてなど

新しいことをたくさん知れて面白かった。

 

・漫画がいろいろ面白くて寝れない。

『果ての星通信』

突然上の人(神様)から任命され、地球とは別の惑星で10年働かされることになった青年。宇宙の他の星から来た生物たちと少しずつ打ち解け、仕事にも慣れていく。私の説明が下手すぎて伝わらないだろうが面白かった。

『セトウツミ』

これは前から好きだったけど、こんなに続きが出てるとは知らず。川の横の階段で、男子高校生2人がただただ会話していく漫画。the 関西という感じで面白い。

『artiste 』

おもしれ〜!!

 

・新潟の曾祖母さんにひ孫を会わせにいった。

初めて犬と接した子供は、ファーストコンタクトで顔をべろべろに舐められてしまいすんげー嫌そうな顔してた。ナスやトマトの収穫をさせてもらい嬉しそうだった。

新潟のおばあちゃんから新潟弁ばりばりでえごという郷土料理のレシピを教えてもらった。メモはしたが合っているか分からない。

新潟のおばあちゃんから昔の結婚式の話を聞いた。獅子舞を被って綱渡りするような余興があったらしい。

 

・心が癒しを求めていたのか一時的にすみっコぐらしのとかげちゃんにハマり3つも小さなぬいぐるみを買った。これ以上は増やさずにこの子たちを愛します。

 

・疲れがピークに達すると唇がバンバンに腫れるようになった。仕事にならない。夜中も唇の膿んだとこから汁が流れ出し痛くてたまらなかった。皮膚科ではストレス時に免疫低下した時の口腔アレルギーによるものだろう、と。

アレルギー検査をしたけど結果待ち。果物が怪しいらしい。

 

・全てを悟ってるような白猫が近所に住んでいる。声かけたら「にゃー」と返事してくれるので、見かけたら声かけてる。

 

・中国のサンザシの駄菓子を食べた。美味しかった。

 

・動物園でビントロングの看板を読んだ。尿がポップコーンの匂いらしい。本当にそうだった。

 

・洋服の染め直しにチャレンジして見た。大金を出したが、日焼けした服はあまり綺麗に染まらないとのことで変わらなかった。ショックだった。勉強代ということにする。

 

・ブルーノマーズのライブに行った。エンターテイナーってすごいなぁ、と思った。日本で講演をするために、上を向いて歩こうを日本語で弾き語りできるよう練習し、日本語で冗談も言い、スターって違うなぁと思った。

よりよく見るために双眼鏡も買って臨んだので良かった!

 

皆既月食を見た。まさかこんな時に双眼鏡が早速役立つとは。双眼鏡越しにみると、月の模様がクッキリと見えて新鮮だった。

普段は乱視でぼやぼやの月なので、美しさに心躍った。

じゃあ、星も大きく見えるかもと覗いてみたけど、乱視でぼやぼやの星は、双眼鏡越しでは逆に小さくまとまってしまった。

星の色はわかりやすくなった。また見るようにする。

子供に月が欠けていく様子を言葉で説明したけど「コワイ」と言って全く見なかった。導入の仕方を誤ったかもしれない。

 

・仕事で少しでも役に立ちたいので癌についての研修を受けている。

また継続的に勉強が続けられるようにとても高いバインダーを買った。風水では水色が仕事に水を与え成長を促すらしいので、紺色にした。(どういうこと)

 

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・自由に使えるお金の制限が我が家で発令され、月2万円までになった。

バインダーが一万五千円した。好きなものもあれこれ買ったので、今月は残りあと千円。計画性が全くない。

 

 

・台湾のお茶を輸入?して買ってみた。

ウーロン茶が花のようなかおりで驚いた。美味しいお茶ってこういうことか!と思った。これも高くて先月すぐ小遣いが底をついたのでまた機会を見てのんびり買いたい。

 

◼️好きな漫画

 

 

 

今読んでる本

面白いけどなかなか進まん