I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

今年もクリスマスが終わった

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↑水面に観覧車うつってた

 

今年もクリスマスが終わった、というよりもそろそろ2023年が終わる。

 

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 ついに第二子が生まれた。生まれた赤ちゃんは最初泣かず、呼吸も上手にできなくてしばらく全身紫色のままで「新生児一過性多呼吸」という状態だった。無事呼吸が軌道に乗った後も、入院中はぜんぜん起きなくておっぱいもあんまり飲まず心配だった。

 ずっと目を閉じているもんだから、その顔を私はずっと眺めていて、まるで胎外と同期しているようだな、同期に時間がかかっているな、と思った。

 生まれて2週間すぎた頃からようやく泣くようになったし、夜は寝なくなって抱っこしてうろうろしなければならないようになったので、やっと赤ちゃんになったと感じた。

 

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 今回の出産は一人目に比べてだいぶ心身ともに楽だった。一人目の時は子宮口が開くまで地獄のように痛かったし、時間もかかったし、コロナが始まってすぐの頃で陣痛中は誰も面会できなかったし、大量出血だったし、泣き止まないし、おむつ替えも暴れるし、寝ないし、だった。

 今回の子は、痛かったのは痛かったけど子宮口開くまでは我慢できる痛みだったし、分娩台登って10分くらいで出てきたし、規制はありながらも陣痛中は夫がそばにいてくれたし、赤ちゃんはよく寝てオムツ替えもじっとしているし、で全然違う。

 子供の育てやすさはまじで親のあやし方とかは関係ない、子供の性格だな、と思っている。

 

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  12月生まれだったので、産院からは新生児用のサンタ帽がプレゼントされて、並べられた赤ちゃんたちはみんなサンタ帽子をかぶっていた。手のひらにのるくらいの小さなサンタ帽でとても可愛い。

 第二子が生まれた記念に何か欲しいな、と思って、長女と次女の誕生石の指輪を買った。12月はタンザナイトという石があり、タンザニアの夜の色らしい。色が深い青ほど値段が高いが、私は夕暮れが始まったくらいの淡い色の小さい石の指輪を買った。

 

 出産は意思に関係なく頑張らなければならない出来事だし、クリスマスになったら自分にご褒美でも買うか〜!がははと思ってたのだけど、母子共に健康なので物欲は消えました。しばらくは物欲ないかも

 

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 出産を期に仕事を退職することにした。今の職場は、入職した頃は定年まで働くつもりで入ったもんだから喪失感と罪悪感と解放感でなんだか複雑である。

 有給を数日とって早めに退職し、そこで職場の自分の場所の片付けをした。えらく時間がかかってしまった。社会に出ることが遅かったし、仕事の覚えも遅いし、仕事をこなすスピードも遅いし、で、今後再就職とかも厳しいのかもしれない。好きかどうかもよう分からん仕事だったけど、働きやすい職場だった。もちろんまた就職活動は頑張るつもりだけども、仕事がうまくできない自分は社会に必要なんだろうか、の気持ちはいつも背後にいる気がする。

 人生の選択が色々上手ではないから、全てのことが細切れで人生がぶつぶつと途切れている。若い頃から一直線に竹のように生きている人がかっこいい。これから竹みたいになれるかな。

 

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長女の最近のYouTubeのお気に入り動画

・たこが逃げながら墨を吐く動画

・恐竜が隕石によって滅亡した時の動画

・火山の噴火の動画

 今高校戻れるなら地学選ぶわ、地学勉強したい

 

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  10月〜12月の間に、退職、職場の引き上げ作業、七五三、引っ越し準備、保育園退園、新居完成、新居の物品色々購入、里帰り準備、出産と色々あった。人生の新たな章が始まったとも思うけど、疲れが出てまーた口唇ヘルペスができた。口唇ヘルペスは私の体調を代弁してくれる。ありがとね、もう出てくんなよな

 

◼️最近読んだ本

 

  母に勧められた本。エッセイと思って買って読んでいたのだけど、小笠原登さんというハンセン病患者さんのために戦った人を対象とした歴史研究本であった。歴史を学び研究していく上で「学問的心理以外のなにものにもひざまづいてはいけない」との言葉があり、歴史学者の苦労を思う。

 ハンセン病に罹患した方を隔離するのは患者さんを守る役割もあったのではないだろうか?と思っていてた私の考えを、それは誤りであることを丁寧に説明されている。私の考えはいつも大抵浅はかだ。

 

 

 ながらく積読にしていた。生まれ育った場所(熊本、地下水が豊富)が関係しているのかなぁと思うけども、私は湧き水が出るところが好きだ。

 この本では、

・稲作の手順を歌った歌があり、47番まであること
・火の帰る場所は井戸である、勢いを持った火の帰る場所は水であるとされている。なんとなく火と水は敵対しているように見がちだが、「火の帰る場所」として水があるのは面白い
・「人は失敗した時にはじめて個性が出る」
・戦争中命を救ってくれた水なので、と湧き水を訪ねて拝む光景がある

といった情報が面白かった。

 

 

 これも勧められて読んだ本。この中では「進化の方向性としては、多様であることを支持するように進化してきているはずなのです。それなのに、貴重なはずの『異質な情報』『異質な思考』が生贄として、社会という仮想的な巨大生物を維持するために、消費されてしまう。」 というところが興味深かった。