I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

自分の取り戻し方

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人によって様々あると思うのだが、私の場合は「体を洗う」が一番自分を取り戻す方法になっているなと思う。

 

もともと、布団は聖域で、絶対に直前に風呂に入ってきれいな状態でしか入りたくない、

布団の上で何か食べたり、風呂に入ってない状態で布団に入るとか言語道断だと思っていた。

また、私の安眠儀式(?)としては、顔や首周り、股間、足の指先がさっぱりしていないと寝付けないのであった。

だから、清潔であっても顔や身体中を丁寧に保湿した日などは、保湿のべたべたを「汗を流せていない」と体が勘違いして寝付けなくなるバグも発生する。

 

そんな中、出産後全くその安眠儀式ができないでいる。

股間からは血が流れ、授乳で汗をかき、母乳の吐き戻しで服は汚れ、隙間時間に寝なければならない状況だ。

入院中はせめて血だけでも流そうと下半身だけシャワーを浴びて顔を洗って隙間時間に寝ていたけど、最近は赤ちゃんが「寝つかない」を覚え始めたのでそれができない。

 

安眠儀式はない人のほうが育児は向いているのかもしれない。

 

話がそれた。

 

自分を取り戻す方法だけど、体を洗うのがいい方法だなと思ったのは、妊娠出産時に自覚できた。

 

つわりが毎日ひどい中、出勤もできず、まともに家事も自分の世話もできずにいた時、毎晩お風呂に入ることだけは欠かさなかった。

本来であれば、外や家で働き、汗をかき汚れて、そして1日の最後にきれいに落としてさっぱりした気持ちで寝るはずなのだけど、

汗もかかなくて、ベッドでずっと横たわっていたとしてもお風呂に入れば「明日は大丈夫になるかもしれない」と思っていた。

「今日も仕事に行けなかった」という気持ちを洗い流していたのかもしれない。

 

産後は出血が多かったことから立ち上がれず、36時間くらいシャワーを浴びることができなかった。2メートル先にある鞄の中のサラサラシートを取りたくても、立ち上がる体力がなかった。

ナースコールで看護師さんを呼べば良かったのだろうけど、そのナースコールを押す気力も無かったし、こんなんで呼ぶのは…とも思っていた。

股間からは常に血が出ている状態で不快指数が高くてもう本当に最悪な状態だった。

 

ようやくシャワーを浴びることができた時、自分の中に「戻ってきた、取り戻した」という感覚が出てきたのであった。

 

自分で自分を清潔に保つことが人にとって尊厳を保つことなのかもしれない。

リハビリの中にも指標として自分の清潔さを保てるかどうかというのがあった気がする。

 

ありきたりな言葉かもしれないが「自分を大切にできている」と思えることが尊厳を保つことに繋がるんだろうなと思う。

 

もしお婆さんになって寝たきりになったら、顔周りと股間と足の指先だけさっぱりさせてほしい。お願いします…

 

私の場合はシャワーでさっぱりするのが自分を元に戻したような感覚になるし、乾燥わかめから水分を得て生ワカメに戻ったような、水を得た魚のような、そんな感じだけど、

 

人によっては旅行に行く、お酒を飲む、人と話す、寝る、美味しいものを食べる、映画を見る、運動するなどでそれぞれみんな尊厳を少しずつ取り戻しているんだろうなと思う。

 

今は朝顔を洗うのもままならない状態なのだけど、もう少し落ち着いたら、ちょっといいボディソープを買いたいなと思う。

 

めっちゃ高いボディソープ買ったろ!!!

 

⬛︎自分を大切にする

丁寧な暮らしとか、美容に力を入れるとか、食事に気をつけるとか、そういうのは自分を大切にしていると自分に知らせる方法なんだろうな。

ぱっと思いつく本がなくて難しいけど…

 

食事

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

それぞれの生活が淡々と書かれていて、力を抜いた自分を大切にする方法という感じがする本

いのちをいただく

食事を大切にしたいなと思う本

内容全然覚えてないけど、この人の講演聞いて泣いた記憶がある 笑

 

美容

美人画報 ハイパー

美人画報 ワンダー

「美人になる!」を通して、自分を好きになる過程