I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

生活は続く

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 ありがたいことに第二子を妊娠した。一人目は長いこと不妊でなかなか子供ができなかったので、二人目も難しいんだろうと考えていた。一人目の時と同じように、夫に養子や里親はどうかなと持ちかけてみるも拒否されていたので、子供は終わりかなぁ、と思っていた。

 4月に妊娠がわかりそこからずっと体調不良が続いていたが、休めない事情があってなんとか仕事に出た。ひと段落して、5月半ばから長いこと休職させてもらっている。

 今回の妊娠は、前回に比べて吐き気の頻度は少ないものの、歩くと子宮が痛くなったり、食事で一人前を食べると吐いたり下痢したりするので、また違った体調不良だ。家事もまともにせず、用事がない時以外はなるべくベッドに横になっている。

 上の子の赤ちゃん返りは、下の子が生まれてからと思っていたけど、上の子は妊娠中から変化を感じ取ったようで、ものすごく今荒んでいる。私を叩いたりつねったりが増えた。保育園でも先生に甘えることが増えたようだ。こちらも体調が良くないのでたくさん遊んであげられないし、甘えさせるのも子供にとって十分ではないらしい。難しい。

 出産時のことを考えるとまた難しい。一人であれば陣痛始まったら病院に行けばいい。もし夫が夜勤で家にいない日、電車のない夜中に陣痛など始まった時、上の子を連れて陣痛を耐えつつ病院へ…となると大変ではないか?とか。

 色々問題は多い。近くの病院を調べてみると、無痛分娩はしていない、とか。無痛分娩は基本プラス10万円以上払わないといけない、とか。ちょうど家の引越しをする予定と出産がかぶっており、転職活動と一時中断するなぁ、とか。女性労働率のM字カーブ、社会の授業で習った時は「ふーん」程度だったのだけど、いざ直面すると本当に死活問題だなぁ、崖だなぁ、とか。他にも将来のお金のこととか。社会にはびこる女性問題とか人権問題とか。それに理解を示さないたくさんの大人とか。

 

 妊娠を手放しで喜ぶには、天秤の反対側に見えるもろもろの問題が重くて難しい。反出生主義の人たちの主張はよくわかる。なぜこんな世の中に子供を生み出すのか。「子供が欲しかったから」という理由では、もう子供は持てなくなってきてるんだろうか。

 子供を持たないと選択した女性にたくさんの質問が投げかけられる世の中だけど、これからはというか、ちょっと前からなのか、子供を持つ選択をした人に「なんで子供を生むのか」と問うほうが比重が高くなってきた気がする。

 

 色々あるけども、今はまず無事に生まれて育ってほしいなと思う。

 

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  上の子がおっぱいを卒業した。なんとなく3歳には辞めよう、いや子供が自然と離れるまで何も言わないどこうか、と考えがゆらゆらしていた。ただ不思議なことに着床出血があった日に突然子供が「おっぱいバイバイする。バイバイの時。」と言い出した。まぁそれから3週間ほどは子供は粘って飲んでいたけど、5月に無事おっぱいを卒業した。2年と10ヶ月、24時間休まず母乳を作り出してくれてありがとう私のおっぱい。わしの体にはもう栄養残ってない気がする、カラカラ。

 

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 一年前に夫の祖母が亡くなった。空き家になるので、ありがたいことにその土地に家を建てよう、となった。半年前くらいから新築の計画を進めていて、もうすぐお祖母さんの家の解体が始まる。

 絶賛悪阻中なので、お祖母さんの家の中の片付けに行ったもののぜーんぜん役立たずで、2階から1階へ写真のアルバムを下ろすのを5往復しただけでくたくたになってあとは畳の部屋で横になっていた。祖父母の家、というのはどこの家もどこの国も同じ雰囲気がすると思う。暗く、思い出のものが多く、線香の香りがして、静か。

 皆がものを整理したり運び出している間、子は家のどこからか、陶器できたカエルの置物と、椿の帯留と、2cmくらいの香水の瓶を持ってきて、それで遊んでいた。気に入ったようである。私は分からんが、一個一個に歴史が詰まっているだろうと思った。

 整理整頓された家でも、大量のものと思い出がそこかしこに鎮座している。庭の植物や石も、何十年とそこにいたのだ。新築で更地にしてしまうので、その歴史を消しちゃうのか、と申し訳なくなった。リフォームにしたら良かったのかなぁ。

 

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 マザーテレサの本では、彼女が最期残した荷物は段ボール箱一個だけだった、とあった。逆にマキシマリストの本を読んでいると、人というのはあふれた物の中で死んでいくだろう、とあった。

 

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転入先の保育園のこと調べてた。

ニュースでは「保育園落ちた、日本死ね」の時から保育園問題は改善してきたと報道し、字面では待機児童0となっているところがあるらしいが

市役所に電話してみたら「待っている方(つまり待機児童)がたくさんいらっしゃるので、難しいと思います」との返答であった。

何が改善してるんだろうと思いまちた

 

◼️最近読んだやつ

 ようやく最近読み終わった。生きるって何〜!?って思った

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 進撃の巨人と一緒で、主人公の闇堕ち…!これも生きるってなんなのよ〜!?ってなった

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

マキシマリストの本

捨てなくても大丈夫 (TJMOOK)

これから引っ越しして子供が産まれて新しい地で仕事を探す。この漫画読んでると健康で文化的な最低限度の生活を誰もが必ず享受してほしいと思う。

健康で文化的な最低限度の生活(1) (ビッグコミックス)

この漫画も面白い 読み進める

寄り添ってくれる漫画この世にたくさんある、ありがとう

無職の学校~職業訓練校での200日間~(1) (ビッグコミックス)