I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

LIFE IS そんなもん

f:id:sapphirina:20240424232258j:image

 新居に引っ越してきて3ヶ月たった。

 庭の芝生が定着してようやく庭一面が緑色になり、お気に入りの団子屋を見つけられ、桜が綺麗なスポットを知り、図書館のカードを作ることができ、なんだか生活が馴染んできた気がする。

 あとは、気になっている和菓子屋(いつもタイミングが合わず開いてない)に行けて、仕事が見つかれば、私もこの土地に根を張ったことになるのかなと思った。

 

 産後からは4ヶ月経過した。

 やっと「なんか本でも読んでみようかな」という程度の余裕が出てきて、リハビリがてら画集を読んだ。

 一つ目は常玉という人の画集だ。

 偶然みかけたピンクの背景に白い馬の絵が柔らかく綺麗だったので、作者を調べて買ったのだ。中国由来の水墨画の描き方で、西洋画の裸婦を描いている、といった解説があり、面白いなと思った。

 二つ目は福田平八郎の画集だ。

 展覧会のフライヤーで見て興味をひかれ、電車を乗り継いで見に行った。フライヤーに使われていたのは目を引く鮮やかで大胆な絵ばかりだったのだけど、実物は日本画の静謐な感じがとても良かった。特に水を描かずに精密にかかれた鯉の絵では、鯉の濃淡のみで水を表していて素晴らしかった。キングサイズベッドくらいの大きさの別の鯉の絵では、霧雨のような細い雨と、水面から跳ね返った水玉の表現が繊細で見惚れてしまった。あとは粉がはたかれたもちの絵がよかった。あまりにも全部の絵が好きだったので、画集と絵を買った。

 三つ目は図書館で借りた石田徹也さんという人の絵だ。も〜絵全体が暗いし重いし閉塞感があるし、みていて心地よい絵ではない、

のだけども、「自分のことを描いてくれてるんだ、見ててくれてる人がいるんだ」と暗さによって救われる人は多い絵なんだろうなぁ、と思った。

 

 10年日記が3周目に入った。

 過去忙しすぎた日々や仕事だけだったし特筆することはないと忘れてしまった日は空欄である。それでもそんな日も夜にちゃんと思い返していれば学んだこと、面白かった発見もあったろうに、と悔やむ。

 数年前突然コロナが流行り出したときも、なんか牛食べれる券配りますよみたいな愚策とか、スーパーから一時期トイレットペーパーが無くなったこととか、そういうくだらないのをちゃんとメモしておけばよかったなぁ、と思った。

 今は無職だから暇だし日々のことを事細かに書いている。◯◯の花が咲いてた、なんか虫みた、あれ買った、花粉飛んでる、子どもがこんな歌うたってた…とか。こういうのも思い出になるのかなぁ。

 今年からは10年日記の最後のページに気になったニュースと自分の大きな出来事を簡潔に書くようにしている。7年後どんな日記が出来上がってるか楽しみだ。

 

 産後ぼちぼち体型戻すか、と思い体重計を買ったら、予想より5キロ重かった。びっくりしたけども、本当に毎食ごはんおかわりしてたからそりゃそうか〜!とおもって、急いであすけんのアプリ、体重記録アプリダウンロードして、ゆるい運動を始めた。

 私あすけん合ってるみたいで三日坊主を越して1週間も続いた✌️数値ゲームみたいなもんだから楽しい、ゆるくやるぞ〜!

 

◆本

常玉 SANYU 1895-1966―モンパルナスの華人画家

石田徹也全作品集