雪が降ると、大人でも心踊る。
動物も喜ぶ。カナダで馬の牧場でボランティアした時に、雪が積もった中で馬が雪の飛沫をあげながら走り回っていた光景を思い出す。横で「あれは喜んでいるんだよ」と教えてくれたのだ。
今週のお題「雪」とのこと。
私の雪の思い出はそこまで多くない。
出身は九州で、大学は沖縄だったため、そこまで雪と戯れたことはないのだ。
なので、時々雪が降って、1センチでも積もれば楽しくなるくらいで、土と混じった小さい雪だるまを作るくらいで、そして手袋をびちゃびちゃにするくらいの思い出だ。
高校生の時には、修学旅行でスキーをした。スノースポーツはその時が初めてで、下手くそだったけど若いのでスピードを出しつつ、何度も転び、その度に私も馬のように雪の飛沫をあげた。
カナダの田舎では、遠くの方で、七面鳥の群れがダダダーッ!と走り去ったのを見て、私も走ったけど追いつかず、沢山の足跡が雪の上に付いていたのを確認した。
他には、外に置いてある薪に雪が積もっているのを見て、「ブッシュドノエル」とはここから発想を得たのか、とも思った。薪がチョコレートのロールケーキで、雪が生クリームで。
樹氷を見たのもその時が初めてだった。陽の光を浴びて枝が全部キラキラしていた。夏のギラギラと生命力溢れる強い美しさとは違い、寒い冬の作る光景は繊細な輝きがある。
今は関西にいる。関西ともなれば雪がよく降ると思ったが、そうでもないらしい。雪を拝むにはまだ北に行かねばならないみたいだ。
今も雪が降れば、積もってなくても動画を撮って残し、寝る前に見るくらい好きだ。
そして雪に憧れがある私は、東急ハンズで昔「
YUKI-MEGANE」なるものを買った。
これは、空から降ってきた雪を見る小さな虫眼鏡だ。一度使ったことはあるけど、その時の雪は結晶にはなっていなかった。
雪の結晶の本を読んで、その日の落ちてくる経路、湿度、温度で雪の結晶は作られ、一つとして同じものはないとのことが書いてあった。
もう冬も終わりかけだし、雪の結晶リベンジはまた来年かな〜と教えて思う。
「雪は天からの手紙」と中谷宇吉郎さんは言ったとのことで、来年の冬も楽しみだ。
雪の本
↑雪の日が静かに思えるのは「音の振動が雪の結晶と結晶の隙間に吸収されるため」とのこと。
↑何もないように見える雪の景色の下では…という本
↓この本で雪の結晶や中谷宇吉郎さんやベントレーさんについて興味を持ち始めた