大学生の時は、地理 歴史 人類学が専攻のコースにいた。
他人から見れば「それを学んで何になるの?」というようなコースかもしれないが、学問なんてそんなものだ。
もちろん地理 歴史 人類学はそれぞれさらに細かくコースが分かれていたため、卒業論文発表会などはバリエーションがたくさんありとても楽しかった。
中でも、人類学専攻の人が妖怪の出現場所について調べていた論文が興味深かった。妖怪やお化け類は、人里と自然の境界の部分に出現するという。
昔の人が宗教として地獄を作り出したのは「現世で悪い行いをしたら、死んだ時にこんなひどいことが起こる」と思わせて現世の行いを改めさせるためだし、
妖怪やお化けが人里と自然の境界の部分に現れるのも「自然は人間が太刀打ちできないところだから、そこから先は気をつけるように」するために作り出されたのが妖怪なのかもしれないなあと感じた。
(最近知った妖怪知識では、ぬらりひょんは突然家におり、勝手にお茶など飲んでるらしい。なんだそりゃ。)
(妖怪 お化け 幽霊などは、専門家から言わせると厳密に言えば違うのだろうけど、素人なのでとりあえず一緒くたにしています)
また、卒業後医療系の専門学校に通い始めて、高次脳機能障害や幻覚の出る認知症などにかんして学ぶにつれ幽霊に関しては考えが変わってしまった。
昔は、「目の悪い人は遠くに幽霊がいた場合、やはり同じようにボヤッとしか見えないのか、もしくは視力は関係なく存在として感知してしまうのか」や
「何も知らされないで海外の心霊スポットに行った場合、感知できるのか」などと考えていた。
しかし、脳に関して学ぶと、幻覚がはっきりと見える認知症などもあるし、後頭葉に病巣があると何かしらを幽霊と思ってしまうこともあるのではないかと思い始めた。
現在科学が進み、色々解明されていく中で、幽霊は生き残れるのだろうかとやや心配になった。
ぬ〜べ〜でも言っていたが、幽霊はプラズマらしい。なので空気清浄機でも消えるとの情報も見た。ほんとか?
幽霊に関しては、私は怖がりなのでいない方がいい。私がむやみやたらに「怖い怖い」言っていたら、
昔母が「何言っとっとね!人なんてここでもそこでも死んどる!」とか近くをあちこち指さして言い返してきた。確かに。
「最近ここで人が亡くなった」などのフレッシュな幽霊は怖いが、「原始人の幽霊」等言われてもそこまで怖くない。
幽霊も時間が解決してくれるのかもしれない。
最後に、幽霊は暗くてジメジメしたところにいるイメージだが「なぜ死んでまで?幽霊になったらハッピーに飛行機にタダ乗りして海外旅行行きたい」と思ってたが、
やはり幽霊になるとそう言った行動はパリピの陽キャみたいで疲れちゃうのかな、ジメジメしたとこの方が落ち着くのかな、と最近考え始めました。おしまい。
⬛︎今日のお話に関係しそうな本達
妖怪「豆腐小僧」が、「自分から豆腐をとったら何が残るんだ…」と考える本。おでんの大根の如く分厚い本だが面白かった。
地獄こえー、行きたくねーと思った絵本
小さい時トラウマになった漫画だが、最近読んだらあまり怖くなくなっていた、大人になった
死体隠蔽のため奔走するぞっとするどきどきする本
幽霊が人助けのために救助隊として働く話
これは設定が面白い好きな漫画、よく思いつくなと思った…