I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

月は人間に壊されようとしたことがあるらしい

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↑こないだ蛍を見に行った時の月

 

胎動が激しく痛い時、Twitterのマタニティ用アカウントで呟く。胎児がお腹の中を目一杯使って足を伸ばしているのか、痛くて眠れないためタイムラインを遡ってみていくと、

「今日は満月だからか、皆胎動が激しみたいだ」と呟いている人がいた。

 

満月の夜には出産が多くなるという話がまことしやかに話されているが、月と胎児のリズムは呼応しているのだろうか。

 

月といえば、私は大学生の頃沖縄でダイビングサークルに入っていたため、海の干満を知るために月の引力について勉強したりしていた。

何の気なしに見ていた海の干満のメカニズムについて知るのはとても面白かった。

 

人生で一度だけナイトダイブと言って、暗くなってから海の中に潜るダイビングをしたことがある。

いつも潜っているはずの海の中は真っ暗で、ライトで照らされた、普段と生物相の違う生き物をあちこち見て回ったのであった。

もう忘れちゃったけど、モクズショイがたくさん出てきてたりとかね。

 

海の中から月と街灯を見ると、あまり区別がつかなかったのが印象的であった。街灯が近いところに住む海の生き物達は眩しかろうと思った。ウミガメが孵化したあと街灯に惑わされるのもわかる気がした。

 

月といえば、満月がかなり明るいことを知ったのは20歳程度になってからであった。

友達と夜に「ビーチに行くか!」となって、砂浜に降りた時、街灯がないのに砂浜にうつった自分の影が見えた時驚いてしまったのだった。

暗いのだから、世界全部が影だと思っていた。

 

フィジーの田舎でもそう思った。

自分が忘れっぽくて嫌になるが、フィジーのお宅に招かれて夕ご飯のカレーを頂いた後、

まだ開いているお店に何か買いに行くんだったのか、散歩だけしに行ったのか忘れたのだけど、

真っ暗な中外に出て行ったのであった。

 

街灯なんか一個もなくて、家々も隣り合っていない間隔のあいているような、真っ暗な田舎道のはずなのに、ライトがなくても歩けたのだった。

その日も満月であった。

その時の空気感や、暑さや何を話して歩いていたのか忘れてしまった、頑張って私の海馬よ

 

 

満月なんて淡い光のように感じるけど、本当は夜をかなり強く照らす存在で、海の中にも降り注ぐ強さで、そして生物のリズムにも強く関係しているんだなと思った次第でありました。

 

⬛︎月に関連する本

早7年ほど積読にしている本…いつ読むんだ…

もし月がなかったら、私はこの記事を書かず、胎児のリズムなどにも想いを馳せなかったのであろう

もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅

「絵のない絵本なんてただの本じゃないか」と思って読み始めると、確かに絵のない絵本というような印象であった。月が、夜の間世界を回って見てきたことを語ってくれるという本

絵のない絵本 (集英社文庫)

これは、「詩」を擬人化したものだろうか、世界観が不思議で何度も読まないとわたしは分からなかった

月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

月とは関係ないけど、夜っぽいやつ

銀河鉄道の夜 (角川文庫)

南の子供が夜いくところ (角川ホラー文庫)

ブラックナイトパレード 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)