(方向っぽい写真が見つからず。方向感覚が分からなくなりそうな、一番下まで見える、怖い螺旋階段の写真です)
私の夫は方向音痴である。
私は、自分自身のことをまあまあ土地勘があるほうだとは思うが、
初めて行く土地や、太陽がどこにあるか分からない時や、山の中や、地下道なんかではてんでダメである。つまり普通だ。
夫はというと、慣れた土地でも建物を出た時や道に出て、さあ行くぞ、となった時に真逆に向かって歩き出すのである。
逆にすごい。綺麗に反対に行く。
私が思うに、こういった人々が種の保存に貢献してきたと思う。
例えば大昔、動物が大移動をしていたとして、そのうちの数匹がはぐれてしまったとする。
土地勘の正しい数匹は、はぐれてしまったので焦って追いつこうと、正しい方向に向かうと思う。
しかし、方向音痴の動物の数匹は、逆方向に歩き出す。
もし、群れのほうが、火山の噴火に巻き込まれ全滅していたけど、その方向音痴の動物数匹だけが助かっていたとしたら…?
他にも、方向音痴だからこそ、餌の豊富な、住みやすいオアシスにたまたま辿り着いたこともあったかもしれない。
そんな妄想の歴史を、方向音痴の人を見て思う。
方向感覚といえば好きな話がいくつかあって、
子供を育てるときに、「右のバナナを取って」と方向を指示するのではなく、「あなたから見て南西にあるバナナを取って」と方角指示をすると、感覚がつくらしい。
私もそうなりたい。かっこいい。
他にも方向の面白い好きな話としては、兵庫が挙げられる。
兵庫の南側に住んでいる人は、「海があるほうが南」という観念があるため、他の県に行ったり、兵庫の北側に行くと混乱するらしい、とのことだった。
あとは、高校時代のセンター試験地理で思い出に残っている問題としては、
「南極点に立って北を向いた時、右は東である」みたいな引っ掛け問題だ。
もし南極点に立ったら、全方向は北になる。
単純だけど、周りが北だけの世界になるって、面白いなあと感じた問題だった。
あとは海の中の話である。
ダイビングでの怖い体験だが、『バーティゴ(Vertigo):空間識失調』である。
私の理解や知識が正しいかは分からないが、
海の中で、ある程度深くなって、崖など自分の位置が定められるような目標物がなくなったとき、
上も、下も、右も左も青一色になり、方向感覚が狂ってしまう現象のことだ。
頭が揺れるような感覚になる。
霧の深い時のパイロットとかもなるらしい。
とまあ、方向感覚に関して私の好きな話のアソートであった。
方角に関する本は、地理学や風水が思い浮かんだがそっち系はあまり読んでいない…
サバイバル系?であれば、この本を読んでみたいと思っている。
この漫画は衝撃で、中でも、喉が乾いたら魚の血を絞って飲む、との話が驚きました。ぜひ、遭難した際には思い出してください。