I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

海が大好きという話


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海が好きだ。

 

と夫に伝えたところ「逆に嫌いな人はいないんじゃない?」と言われた。もしかしたらそうかもしれない。

 

でも、食い下がるとして私は海が好きだ。

行きたい大学で迷って、「海があるから」沖縄の大学に行かせてもらった。海が好きだから、スキューバダイビングサークルに入った。留学先を迷って、「海が綺麗そうだから」とファジーに留学した。それくらい海が好きだ。

 

一番衝撃的な海の記憶は、両親の結婚記念日に行った、宮古島の砂山ビーチだ。その時は小学一年生だったと思う。

子供の遊べる遠浅で、アクアマリンという宝石が溶けたような美しさだった。

水着を用意していなかったのに、家族全員海に入ってしまう美しさだった。


海の思い出は色々ある。

熊本の茂串には小さい頃毎年連れて行ってもらった。岩に囲まれた、水たまりのようなところで、小魚がうろうろしているのは楽しい。


小さい頃潮干狩りに行って、満潮になったら溺れるのではないか、と感じ、父がなかなか船に乗らないで怖くなったこともある


沖縄では、スキューバダイビングサークルに入り、海の中で友達とたくさん遊んだ。

アオヒトデの裏をじっと観察すると、小さな青い虫のようなものがちょろちょろしているのも発見した。


ウミヘビが息継ぎをしに水面まであがってくるのも見た。


海底でフィンを脱いで、自分の足で走ると、まるで月面のようだった。


ウミガメが大きくてびっくりした。

ロウニンアジという大きな魚も見た。魚は、生きている限り大きくなり続ける、とも聞いた。


洞窟に潜ってフカが休んでいるのもみた。


砂紋が美しい海底の洞窟では、ディズニーのデザインされたアトラクションのようだった。


旦那さんが海の底の洞窟に潜ってなかなか出てこなくて泣きそうになったこともあった。


ヨウジウオやツバメウオがしばらく一緒に並走したこともあった。並泳か。


水深38mまで行って、水面が遠く怖くなったこともある。


水深20mくらいの場所から、謎の水泡がポコポコと上がってきたのも見たことがある。


名前は忘れちゃったけど、緑色の真珠のような意味の分からない植物もあった。


ビーチでは、夜中に三人で歩き、真っ暗なのに満月だから、 友達の影が見えて驚いたこともあった。


サーフィンが好きな知り合いと一緒にサーフポイントまで船で行き、サーフィンできない私は船の上で大きな波を遠くからみたこともあった。

その人は、船から降りるとき、本当に魚の入水のように鮮やかに飛び込んでいった。


中でも忘れたくない思い出がある。

私のブログのIDにもなっている「sapphirina」である。

朝4時に集合して、友達と砂辺というポイントで潜った。

なぜか青くきらきら光る鱗のようなものが、あちこちにあった。青く暗い海の底に、薄く青く光る鱗のようなもの。

とても綺麗だった。


こういう思い出は、本当に日常の中の砂金で、時々思い返して心が洗われる。海が好きで良かった、と思う。


海辺の漂着物ハンドブック

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

老人と海 (新潮文庫)

楽園大百科