I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

河童を見たことはあるかい

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大学生の時の卒業論文発表会で、私は意味のわからない漢字に出会した。

誰もが知っているのかもしれないけど、私は「譚」の漢字に初めて出会ったし、意味を知らなかったのだ。演者が発表している間、こっそりこの漢字を調べて「物語、話」を意味しているのを知った。

 

今読んでいる本「家守奇譚」でふとそのことを思い出した。まだ読み始めて少しだけど、とある家の池に、流された河童が居着いた話があった。

たまたまだが、最近河童の映画を見たので、なんだか最近は河童がよく目につくなと思った。

 

話は少し変わるが、幼稚園の時、社会科見学とでもいうのだろうか、河童の伝説がある池に行ったことがある。

 

家の真ん中付近に岩があり、その上で女の河童(の銅像)が座っているのである。

先生の説明からは、「昔悪戯好きな河童がいて、村の人たちを困らせていた。そこで神様がお仕置きをして二度と池に戻れなくなってしまった。家族のメスの河童が今でも帰りを待っている。待ち続けて石になってしまった。それがあの岩の上の河童だ。」みたいな話が聞かされた。

 

なんでか分からないが、ずっとその話が頭に残っている。たぶんずっと待っている女の河童がかわいそうで仕方なかったのだと思う。

 

最近見た河童の映画では、江戸時代あたりに「沼の自然を壊さないでください、お願いします」と人間に懇願した河童が殺され、かつ今の時代で「悪戯好きの河童がいて成敗した」と事実をねじ曲げられていた。

なんだか胸が痛くて、おそらく感動作品であるではあるのだけど悲しかった。

 

私が幼稚園の時に出会った河童も、もしかしたら悪戯好きなんかじゃなくて、そういった背景があったのではないかと今思う。

 

平成狸合戦ぽんぽこみたいな感じかなあ…

 

何が言いたいか分からなくなってきたのでこのへんで終わろう。

 

⬛︎河童

とある家の庭で起こるさまざまな怪奇現象というのか、それを淡々と受け入れる主人公が面白い

家守綺譚 (新潮文庫)

家守奇譚の前にこの本を読んで、実は繋がっていると知った こちらも世界観が好きです面白い

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)


見た映画はこれ、なんだか見てると辛くて…最後新しい地にたどり着いたクゥの幸せを願うばかり

河童のクゥと夏休み


幼稚園の時の河童の話、再び調べてみたところおそらくここのことと思う やや私の話の記憶が間違っているようだけど

http://asolog.mt-biker.net/guide/fountainhead-minamiaso/myoujinike-suigen/

そういえば最近ここに行ったなと思い出しました