I swam in the ocean

自分の中の何かしらのアンソロジーみたいなものです

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進行性の 治療法の無い病気で

あと数時間で喉を手術するため今後もう声が出ないかもしれないという患者さんのリハビリを終えた時

「今までいろいろお世話になりました」と言われて

 

手術が終わってもまだリハビリは継続してありますよ〜お別れではないですよ〜!とお答えしたら

 

「いや、もう(言葉で)言えないかもしれないから」と言われて

うっ となってしまった

 

本当に私のリハビリは役に立ったのか

正しいことができたのか

本当に手は抜いていなかったのか

少しでもその人の不安を拭えたのか 寄り添えたのか

生活に戻った時に安心して生きていける情報の提供をできたのか

 

そう思ってしまって

 

一番は 声を失うことを 本当に重く考えて関わりができていたのかと自問した

 

満を持して一人一人に関われてない自分が恥ずかしくて

 

この気持ちは絶対に忘れてはいけないと思うけど こんなことを思うのは、患者さんを自分の成長のための踏み台にしてしまっているのではないかとも思う

この仕事を辞めるまでに私は患者さんの何になれるんだろう

 

 

復職して 今ニュースを騒がせているウイルスの人のリハビリも時々する

良くなってくれれば万々歳だけど

カルテを読んでいたら

遺族の 亡くなるとは思わなかった もっと早くワクチンがあれば という声や

家族全員陽性となり、家族ばらばらの病院に入院、その人の夫や妻が別の病院で亡くなったとかかなりの数がある

対応にあたっていた医療従事者の心はやつれていくばかりだろうと思う

 

勉強が力になるはずだ 早く走らねばならないと思う