昨今遠くにはいけないので近場をくまなく散歩することが増えた。
そしたら結構面白くて、
見慣れない植物があったり、
珍しい苗字の表札を見つけたり、
抜け道を発見し違う道に繋がるのが知れたり、
こんなとこにこんな店あるのか!?というのを見つけたり、
街の歴史の一部や生物などの解説がかかれた看板を読み耽ったり…
みたいな発見がたくさんあった。
そんな中、歩いていてふと輸入食材屋を見つけた。南欧あたりの食品を主に扱っているらしい。
主に店内はオリーブオイルとかパスタ類とか瓶詰めの食品が多いようだったが、お菓子を売っているコーナーもあり、そこに2つ気になるものがあった。
一つ目はロバのミルクを使用しているというチョコレートだ。
グルジアでは体調不良の時にロバのミルクと蜂蜜を飲むらしいということは知っていたけど、どんな味かな、と思って買ってみたのである。このチョコレートは古代のチョコと呼ばれているらしく、カカオと砂糖のザリザリ感があり、他の口どけや滑らかさを追求したチョコレートとは違うらしい。
食べてみたところ、ロバのミルクみを私は感じられず残念だったけど、これはおそらく他のフレーバーや基本的な味ものと食べ比べると分かるのだろうなと思った。
二つ目はジェノバの修道院で育てられるバラを煮詰めて作ったという砂糖菓子である。とても小さいピンクの天然石のような見た目をしていて、小さいのですぐに食べ終わってしまう、と思っていたのだけど、二粒食べるとなぜか満足してしまう不思議なお菓子であった。
調べてみるとアニス、オレンジキュラソー、桃のリキュールなども入っているらしく情報の字面さえもなんとも可愛い。
この二つだけで 3,000円もしたので 実はすぐに即決ができず、10日くらい悩んで「よし買うか」と再度店を訪れたのだけど、
「こういうのは経験にお金を払ってるので…」と自分に言い訳をして散財したのであった。
でも、私はその商品そのものが食べたかったのだろうか?と考える。私はもしかして情報を食べているのかな?と思ったわけである。
例えば普通のチョコや砂糖菓子であれば3000円も出してまでそれらを購入しなかったと思うのだけど、
「食べたことがなく」「グルジアではロバのミルクを飲む」「ジェノバの修道院のバラ」「古代のチョコ」など、その食べ物そのものよりも情報を買っているのではないか?と。
最近はファッションや小物関係も
そのものが好きというだけでなくて、その物品の背景などに触発されて買い物をしている気がする。
これは良いことなのか悪いことなのか分からないけど、今後も情報に踊らされるのかな、と思った。
ちなみに夫にこれらを少しだけ分けて(私はケチ)味見してもらったんだけど、
ロバのチョコは「うわ、なんこれ、ざらざら、やっぱりチョコは明治の板チョコやで、いくらするん、え!?やば〜」、バラの砂糖菓子は「うわ、なんこれ」という感想だったので、情報が無ければこんな感想なのかもしれないな、と思ったのでした。
◼️こちらが古代チョコレートの「ボナイユート」
買わなかったけど、こちらの味の「白胡椒」もどんなのかとても気になった。店内には「海苔」のチョコレートもあって興味がくすぐられる。
でもな〜こういうのは一人で食べても楽しさはちょっとだし、夫みたいな人(失礼)に食べてもらっても違うんよ〜笑
一緒にふむふむしながら食べたいのよ〜
これはまだ積読だけど、この世には素敵なお菓子があり、それぞれに歴史や物語という膨大な情報が乗ってるんだよな、たのし〜!