iPhone で綺麗な夜空を撮影したら、かろうじて星が見えた、すごいな
今読んでいる「天文台日記」という本がとても良くて星にまつわるあれこれが思い出されたので書き留めておく。
①昔、フィジーの中のさらに離島に行った時のことだ。暗い中、外の広場に出て、自立式のハンモックに横になって夜空を見ていた。
南半球でしか見れないというサザンクロスという星座を教えてもらったのだが、その時見たのかは覚えていない。
ハンモックにぶら下がって、満点の星空を見ながら私は「きっとこんなふうに星空を見ることはもう無いだろう」と思っていた。
だから、「うわ〜綺麗〜!」みたいに見るのではなく、テスト前に参考書を血眼で凝視するように、「絶対忘れないぞ」みたいな心算で星空を見ていたのだ。ロマンチックもへったくれもない。
今はその星空が映像として思い出せないので、その時忘れてもいいからそのまま素直な気持ちで星を見ておけば良かったなと思う。
ただ当時の私は、木々の影にさえも邪魔されず、地球にぺったり貼り付いて、星空というか宇宙というかただ暗いでかいものに対峙していて、
空に落ちてしまう、地球にしっかりくっついとかないと、と思ったのを覚えている。
またいつかこんな風に星空を見る機会はあるのだろうか。
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②奄美大島で真っ暗な田舎道を運転していた時、ふいに「すごく真っ暗だから、今なら星がめちゃめちゃに見えるのでは?」と夫と話して、
路肩に車を止めて、ライトも全て消して空を見上げた。
(もし後ろから車来たら危ない状態だからしないほうがいい)
この時も星が綺麗だったのかは覚えていない
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③熊本に森のアトリエという宿泊施設がある。
そこは大きな天文台があり、予約をすれば夜に“星のコンシェルジュ”という仕事の人が、実際の星空や望遠鏡を見ながら星座を解説してくれるのである。
私が泊まりに行った時は、ものすごく寒い大晦日からお正月の時であった。
その夜は星のコンシェルジュの人曰く「本当に最高のコンディションの夜です、ここ10年で一番」と話されていた。
全く雲がなく透き通って、キンキンに冷えた空気の中、星を指すためのレーザーポインターで夜空を示しながら色々と説明してくれた。
(2000円くらいでこの夜空を指すポインターは買えるらしい)
またこの時、屋内に移動して望遠鏡を覗きながらの解説で、
何かの星が「今見ている星から届いている光は26年前の光」ということで、お客さんの中で26歳の人はいませんか、と問われ私が26歳だったのであった。
「26歳ならば、あなたが生まれた時の光です」と言われて一番最初にその星を見せてもらったのであった。
あまり星に詳しくないし、物覚えもよくないのでこれもどんな星を見たのか、どれくらい綺麗だったのかを覚えてないのだけど
10年の中で一番綺麗な貴重な夜であったこと、自分の生まれた年の光を見たこと、そして星のコンシェルジュという仕事があること、夜空を指すポインターがあることを忘れないでいたいなと思った。
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④昔テレビでチェコか何かで天文台で働いている日本人の紹介があった。インタビューで「こんなに気長に仕事をするのがすごいですね」といった旨のといかけに対して「一生に一度あるかないかを発見・目撃できるこんなに素晴らしい仕事はない」と答えていた。
例えば救急救命医や激務のコンビニレジや1分に1本電車が来るようなダイヤの鉄道運転手や短距離走のオリンピック選手などは一秒を争っているけど
一生という長い時間をかけて生きている仕事もあるんだなと思った。
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◼️今読んでいる本がこれ
星を観察する仕事の人の時間の数え方は、居酒屋と同じで、仕事の終わりが「30時半」とかになるらしい 面白い
星と言えばこの本になるな
星空の見え方が変わるところのシーンが好き
きっと星にまつわる本はたくさんあるのに、あまり読んでないし覚えてないな
おまけ
最近見たおしゃれで好きだなと思った人たちメモ
左から
・緑の線が効いてるモノトーン。黒ふちの丸いメガネや濃い赤いリップも可愛かったマダム
・赤に手書きでぐるぐると書いたような大きな黒いドットのコートでてんとう虫みたいなマダム
・黒のワンショルダーベストとショッキングピンクのテカテカプリーツパンツ…カッコ良すぎる、わたしには似合わないけど来世これが似合うようになりたい
・ベージュにアイボリーのざっくりニット、首輪もイタリアンカラーで可愛かった犬
・インスタで見たデザイナーさん
ギンガムチェックのスカーフを巻いてて可愛い〜こういうのやりたい〜(下半身は見れず適当にコーディネートを描いた)